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  • 食欲がありません
    12歳のミニチュアダックス、女の子です。3日前くらいから食欲が落ちてきたようです。今日はずっと震えておなかが張っているそうです。また、床に血液が落ちていたようです。食欲が落ちているという症状は非常に厄介です。よく聞く症状なのですが、大体の病気が食欲が落ちるわけで、これだけで診断を下すのはとても難しいのです。この子は避妊手術をしていない女の子で、お腹が張ってなおかつ出血は陰部からでしたとなると、通常真...
  • 半導体レーザによる痛みの緩和
    今日は10歳4カ月のヨークシャーテリアの女の子です。トリミングにやってきました。だいぶ髪伸びましたね。膝がとても弱いのですが、トリミングの時にどうしても立っていただかなくては髪を切れない所があります。トリマーもこの子の事をとてもよく理解してくれているのでなるべく負担をかけずに短時間でやってくれます。それでも疲れて痛みが出てくるとかわいそうなので、そこは病院です。ファミリー動物病院には半導体レーザー治...
  • 涼しくなってきましたがまだまだ元気です(ノミアレルギー性皮膚炎)
    気温が下がるとノミは越冬するために冬ごもりの準備に入り、その被害は減ってくるものです。しかし近年温暖化のせいか寒くなってきても一向に減りません。ノミはうちの子にはいないと思っていませんか?外に散歩に行く犬はほぼ間違いなく刺されていますよ。猫もしかりです。毛をかき分けたりシャンプーした時に見たことがなくても蚊と同じように刺しているのです。蚊が吸血してる瞬間をなかなか見れないのと同じです。毛をかきわけ...
  • 探し物は何ですか?(腹腔内陰睾)
    オスの精巣(睾丸)は、お母さんのお腹にいる時は自分のお腹(腹腔内)にあります。生まれてくると個体差はありますが30日以内には鼡径(そけい)部にある穴を通って、陰のうと呼ばれる袋に降りてきます。ところが、精巣が袋まで降りて来れず、鼡径部の穴を超えたところで引っかかってしまう場合(鼡径部陰睾)やそのままお腹の中に精巣が残ったまま(腹腔内陰睾)になってしまうことがあります。左右どっちの精巣も陰睾の場合や片方の精巣だ...
  • 17歳の猫の手術
    手術と言うと真っ先に思い浮かべるのが麻酔だと思います。動物の苦痛を取り除く代わりにさまざまなリスクを伴います。心肺機能や代謝の低下した高齢の動物に対しては特にです。しかしどうしても病気を取り去るために必要となることがあります。17歳の猫ちゃんです。3泊4日のホテルでやってきました。ところが腰の当たりに嫌なしこりがあります。腫瘍のようです。猫の皮膚腫瘍はわりと悪性のことが多いです。本人も気にしてなめ壊そ...
  • 猫の避妊手術
    猫でも犬でも同じですがよく避妊手術の時期はいつか聞かれます。その利点はすでに20日の日誌に記載いたしました。卵巣腫瘍や子宮蓄膿症は手術した時点からいつだって予防できます。ただし乳腺腫瘍だけは最初の発情前に避妊手術をしておくとその発生率がゼロ近くに抑えられるという報告があります。したがって生後4カ月に達した時点で避妊手術は可能となり、発情前に済ませておくのがよいでしょう。そんなわけで生後5カ月弱の体重2....
  • 何を飲み込んだんでしょう?
    今日一日の診療を終え、帰り支度をしていたところに電話がかかってきました。あるものをいたずらして飲み込んでしまったようです。すぐに来ていただきました。体重10kgのMIXの犬です。こういう場合は催吐剤を使います。胃の中にあるうちはこれがかなり効果的です。意外に大きなものも吐かせることができます。本人も開腹手術や内視鏡のように全身麻酔が必要なストレスをかけずに済みます。うまく吐き出してくれました。一体これは...
  • 前科何犯?
    最近外で猫たちの繁殖の声を耳にすることも多いのではないでしょうか。この時期多いのは猫同士のケンカです。猫に咬まれるとすぐに化膿します。表面の傷は小さくてすぐに治っても皮膚の下で膿んでしまい(皮下膿瘍、アブセス)急に皮膚が欠損して大きな穴があき、膿が出てきて気付かれるオーナーも多いです。傷は小さくても早めに治療することによって外科手術を回避できるケースも多いです。今日の子は過去何度もけんかをするたび...
  • 避妊手術の秘密兵器(犬の避妊手術編)
    避妊手術というと望まない繁殖を避けるというのが主な目的と思われがちですが、最近では病気の予防として行うことがほとんどです。実際避妊手術をしていると保険の掛け金が安くなる動物保険があるくらい生殖器系の予防をすることができ、寿命自体も延びるという報告もあります。卵巣だけを摘出する避妊手術もありますがそれでは子宮の病気が予防できないため、ファミリー動物病院では卵巣も子宮もきちんと摘出いたします。オスでは...
  • 手術を安全にするにあたって
    診療日誌を時間が許す限りつけていこうと思います。これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。症例報告に当たってはリアルタイムなものもありますが、開院以来我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たって...

プロフィール

familyanimalhospital

ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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