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  • 手術順調に終わっています
    生後6ヶ月のシーズー、女の子です。今日は将来の病気の予防のために避妊手術を行いました。特に最初の発情が来る前に避妊手術を受けると乳腺腫瘍発の確率がうんと減ります。13:05、麻酔前投薬を行なってから全身麻酔を施し、心肺系のモニター、点滴を設置いたします。お腹の毛を刈って消毒を行い、13:21、ちょうど麻酔が安定したところでいよいよ皮膚にメスが入ります。皮下織、腹壁を切開して腹腔にアプローチしました。13:26、左...
  • 良性の乳腺腫
    先日手術の子の病理組織検査結果です。おかげさまで3ヶ所あったのですがすべて良性の乳腺腫瘍でした。避妊手術も同時に済んでいますので今後の乳腺腫発生のリスクは少なくなりました。よかったですね。ファミリー動物病院...
  • 多発性肥満細胞腫
    2ヶ月前に腹部に肥満細胞腫が見つかった子です。今度は左目の上に潰瘍性の皮膚炎ができました。他にも首筋や背中に3ヶ所皮膚腫瘤ができてしまいました。前回が悪性の肥満細胞腫だったので、なるべく大きなマージンで切除しました。今回も肥満細胞腫でした。短時間で多発するタイプは内蔵にも病変を作るため注意が必要です。お大事に。ファミリー動物病院...
  • スキン・ステープラーの抜糸
    先日大きな腫瘍を切除した子の抜糸が終わりました。まだ傷口に赤みがあるもののきれいになりました。抜糸が済んだのでこれからもっときれいになっていきます。スキン・ステープラー用の抜糸器具です。左が縫合状態のスキン・ステープラーの針です。ガッチリと皮膚を寄せている状態です。右が抜糸器具で抜糸した時の針の状態です。うまく針が開くことにより抜糸できます。腫瘍は残念ながら皮脂腺癌でした。通常の皮脂腺腫と違って転...
  • 肝臓の腫瘍
    14歳5ヶ月のシーズー、女の子です。昨日急にぐったりしたそうですが、今日は元に戻っています。てんかん発作ほど短い時間ではなかったようです。こういう状況では腹腔内腫瘍の自潰で、お腹の中の出血による一時的な貧血のことがあります。かなりぐったりしますが自己吸収が起こり元に戻っていきます。お腹のレントゲンで腹部にしこり(赤矢印)があるようです。そこで本日腹部の超音波検査を行いました。肝臓のエコー像です。しこり...
  • 歯周病
    7歳10ヶ月のミニチュア・シュナウザー、男の子です。今日は歯石除去を行いました。とにかく歯石の付着が早い子です。慢性の歯周病による炎症刺激でエプーリスができています(緑矢印)。歯石を除去し、エプーリスを切除しました。偶然、左肩近くに皮下腫瘍が見つかりました。せっかくの全身麻酔なので切除しました。皮膚生検用の道具で素早く切除できます。円形のメスで、皮膚全層切除できます。実質性の腫瘍ですね。早めに見つかっ...
  • 過去の手術の癒着
    4歳8ヶ月のチワワ、女の子です。今日は乳腺に腫瘍ができてしまったので、その摘出手術と原因となる卵巣、子宮の摘出を行いました。お腹に白く線となった傷跡(赤矢印)がありました。以前、他院にて帝王切開を受けているようです。青矢印の先に硬いしこりがあります。乳腺腫瘍です。皮膚を切開すると以前手術をした時の縫合糸が残っていました(白矢印)。このように吸収糸で縫っていないと一生糸が残ってしまいます。ファミリー動物病...
  • 猫の結腸狭窄
    年齢不詳ですが、9~10歳くらいだそうです。MIX猫の女の子ですが、最近食欲不振、間欠的な嘔吐、便が小さくなったようです。腹部のレントゲン写真では一見便が正常に写っています。血液検査、レントゲン写真で異常が見つからなかったので超音波検査(エコー)を行いました。大腸で結腸部に一箇所内腔が狭くなっているところ(緑矢印の間)が見つかりました。腫瘍のようなしこりはありませんでしたが、ここを便が通りにくくて症状が出て...
  • 猫の上部気道感染症
    猫ですが、鼻が詰まって鼻汁が垂れています。しいては鼻血まで出ています。中高齢の猫の鼻の感染は犬歯の歯根炎や鼻の中の腫瘍、感染症を疑います。スワブと言って鼻の中に綿棒を入れ、検体を採取します。確定診断ではありませんが、腫瘍ではないようです。細菌培養によって感染菌の種類、また、細菌ではウィルス感染もわかることがあります。このように室内のみの飼育でも感染症にかかることがありますのでワクチンは毎年注射して...
  • 腫瘍の再発?
    8歳6ヶ月のMIX猫、男の子です。いわゆる猫の額のところにしこりが出来ました。この子は昨年大きな腫瘍を切除した子です。あまりに大きな腫瘍であったのと、複数箇所にできた多発性だったため再発の心配は常にありましたが、1年2ヶ月もの間見られませんでした。右の太ももにもしこりがありました。今日は全部で5箇所切除しました。病理組織検査の結果で再発かどうかの判断をします。お大事に。ファミリー動物病院...

プロフィール

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ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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