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  • リンを抑えます
    本日入荷しました新製品です。レンジアレンという製品です。腎不全の犬・猫用です。腎疾患は腎臓自体を修繕する薬はないのですが、その進行を抑えるため腎臓の負担を軽減する療養食がございます。腎臓用の療養食をみるとよく食事中のリンの含有量を抑えてあると明記しているのがわかります。腎不全が進行すると腎臓の尿細管で調整されている血液中のリンが調整できなくなり、その数値が上昇してきます。血液中のリンの濃度が上がる...
  • 腫瘍は小さいうちに大きくとりましょう
    11歳位のペルシャ系の女の子です。首筋に5mm位のしこりができていました。触感は固く、皮下織への固着はなさそうでした。猫の皮下腫は悪性のことも多いので注意が必要です。年齢や本人の状態を考え、局所麻酔で手術しました。しこりは小さいうちに大きく切除することが基本となります。万が一悪性なら転移の時間を与えてしまうのと小さいうちならこのように全身麻酔を避けることも可能だからです。皮膚生検用の丸いメスの刃できれ...
  • ウサギの不正咬合
    6歳4カ月の男の子です。食事がしにくくなり、口をモゴモゴしているようです。下の切歯(門歯)が伸びすぎていますね。ウサギの歯は根尖が閉じないため永久に伸び続けます。かたい食事をかんだり、いわゆる歯ぎしりのような行動で磨耗させることによって削って適切な長さを保っています。横から見ますと、下の切歯が上の切歯よりも前に突き出して上下のすり合わせができない状態です。原因としては先天的な場合と後天的な場合がありま...
  • 一部駐車場(コインパーキング)閉鎖のお知らせ
    若葉町二丁目南交差点(至誠会病院入口)の100円ローソン前にあったコインパーキング(赤い円内)が本日付けで閉鎖されました。ファミリー動物病院の患者様にとってはとても便利だったので残念です。つきましては従来通り近隣のコインパーキングはどこを使っていただきましても40分間の駐車場代補助は継続するとともに、コインパーキングが空いていない時に緊急的に駐車できるスペースをお知らせいたします。成城学園の方からバス通り...
  • こんな所にも吹出物?
    8歳のキャバリア、女の子です。肛門の右側に白い腫瘤物です。触感は明らかに流動的で液体のようでした。針で穿刺すると中からやはり膿が出てきました。膿を出すと腫瘤はしぼんで中に腫瘍のような芯はありませんでした。おそらく肛門嚢内に分泌物がたまったり、軟便であったり、皮膚炎でおしりが痒かったりすると地面におしりをこすりつけたりします。スクーティングと言います。それで肛門に傷を作り雑菌が侵入したんだと思います...
  • ネブライジング
    生後5ヶ月のノーフォークテリア、女の子です。飼い始めて間もなく咳が出始めました。カフテスト(Cogh Test)は当時陽性でした。咳誘発試験と言い気管を軽く触っただけで咳が出るかを見ます。間違えてはいけないのが、咳とは元来呼吸器に侵入した異物または呼吸器で生成された分泌物を外へ出すための正常な生理反応です。したがってカフテストも強く気管に触れてしまっては、体が異物と反応して正常でも咳が出ます。気管に炎症があれ...
  • 手術、順調に終わっています
    生後5ヶ月のバーマン、女の子です。将来の病気の予防のため避妊手術を受けに来ました。最初の発情前に避妊手術を受けると乳腺腫瘍の発生率が非常に低くなりとても良いことです。術前検査に問題がなかったので、13:10、麻酔前投薬を行なってから全身麻酔を施し、心肺系のモニター、点滴を設置いたします。お腹の毛を刈って消毒を行い、13:23、いよいよ皮膚にメスが入ります。13:24、皮下織を剥離して腹壁の白線を露出し、白線にそっ...
  • 爪の伸びすぎに注意
    6歳9ヶ月のキャバリア、男の子です。今日はワクチン接種です。右手の親指の爪(狼爪)が伸びすぎて自分の指に刺さってしまっていました。長毛の犬種なので毛に隠れて見えなかったようです。この時点で足をかばって歩く子もいますが、この子は我慢強い子でした。狼爪は散歩では削れません。地面に着かない位置にありますから。定期的に確認するようにいてください。犬でも猫でも時々見かけるケースです。お大事に。ファミリー動物病院...
  • 肺水腫
    15歳のミニチュア・ダックスフンド、男の子です。突然の呼吸困難、舌の色が青紫になるチアノーゼでした。心音には雑音があり、レントゲン写真でも心陰影が大きくなり、本来空気で満たされていてレントゲン写真では黒く描写されるべきは肺野が真っ白です。肺に水が漏出している状態で、これでは呼吸ができません。治療後の写真です。肺水腫が良くなり、肺野が黒く描写されています。一時期は呼吸停止、失神も起こしたのですが治療が...
  • 猫白血病
    年齢不詳の男の子です。激しい口内炎があります。猫は口内炎などで口が痛くなると物を食べなくなります。唾液を飲み込むのも嫌がるためアゴが唾液で汚れています。猫白血病陽性です。状態が悪いため麻酔をかけて歯の処置が出来る状態ではありませんでした。嘔吐がないのであれば食事を与えることが最大の治療となります。経鼻カテーテルの設置です。鼻からチューブを入れて食道まで入れておきます。このまま設置しておきます。自宅...

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ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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