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  • 猫の粘液肉腫
    先日手術した猫の病理組織の結果です。摘出した腫瘍にメスで割面を入れると、ネバネバの糸をひくのが特徴的でした。粘液性基質を伴う細胞起源の粘液肉腫と呼ばれる癌でした。大きくマージンを取って切除して正解でした。切除したところの腫瘍との境目に病理学的には侵入していなかったので取りきれているようですが、この腫瘍は局所再発性が高いたちの悪い腫瘍なので注意が必要です。犬でも見られ、とてもまれな腫瘍です。お大事に...
  • 犬の舌の限局性石灰沈着
    生後7ヶ月のボーダーコリー、男の子です。先日当院にて去勢手術を受けました。今日は検診です。去勢手術以前の話なのですが、左側の舌の縁中央部に口内炎を起こしたことがありました。口内炎の原因は自分の歯が当たっていることによるものでした。去勢手術の時にせっかく麻酔をかけますので、確認したところ中央部が白く硬くなっていました。穿刺検査でも膿ではないようです。また、右側の舌の先にも奇妙なデキモノができています...
  • 猫の乳腺腫瘍
    11歳5ヶ月の猫、女の子です。最近、お腹にしこりがあることに気付きました。この写真は手術前で毛を刈っておりますが、猫はお腹も全面毛が生えているのでしこりが小さいうちはオーナー様でも気付くことは難しいかもしれません。犬の乳腺腫瘍は約半数が癌であるのに対し、猫は犬よりも癌のことが多いため、肉眼で見えなくても癌細胞が浸潤している可能性があるのでしこりが発生した側の乳腺は付属リンパ節も含めて切除いたします。...
  • ピアス誤食事件解決編
    先日のピアス誤食事件の結末です。ピアスの留め具(キャッチ)を飲んだ子の方です。すでに体外に排出されたようです。レントゲン写真には写っていませんね。ピアス本体を飲んだ子の方も、診断通り何の問題もなく排出されたようです。もちろん途中何の症状もありませんでした。今回はたまたま排出される大きさのものだったから良かったですが、危険なものもありますので注意しましょうね。お大事に。ファミリー動物病院...
  • 顔が変わったよ
    3歳4ヶ月のMIX、女の子です。みるみると鼻周りが腫れてきたようです。たしかに普段まっすぐな鼻なのに膨らんでますね。鼻筋も上の方に膨らんでますね。これは先日お話した銀杏事件と同じです。犬はどうしても臭いを嗅ぐのに鼻先から近づいていきます。草むらも鼻から突っ込んでいきます。そこで、接触アレルギーや吸引アレルギーを引き起こすものと考えられます。どの物質がアレルゲンかの特定が難しいこともよくあります。抗アレ...
  • ウサギの毛球症
    2歳6ヶ月のウサギ、男の子です。おや?首周りにえり巻き状の肉垂がありますね。確認すると女の子でした。幼少期は判別しにくいので性別を間違えて売られていることもあります。この2年ちょっと男の子として飼われていたようですね。名前が男の子っぽい名でした。今日から女の子として過ごしてくださいね。今日は食事を食べず、最近便が少なく小さくなったとのことです。ウサギはよく毛ずくろいをします。その時に自分の毛を飲み込...
  • 犬の皮脂腺腫
    8歳9ヶ月のウェルシュ・コーギー、男の子です。右後ろ足に赤い5mm位のデキモノができてしまいました。皮膚腫瘍です。犬では最も多い腫瘍です。本人は気にしておりません。腫瘍は小さいうちに切除することが大切です。局所麻酔でその場で切除しました。病理組織検査の結果、皮脂腺腫と呼ばれる良性腫瘍でした。良性ですが皮脂腺の分泌物が炎症を引き起こすことがあるので、切除できる状態であるのであれば積極的に切除いたします。...
  • 犬のサナダ虫
    10歳6ヶ月のミニチュア・ダックスフンド、男の子です。便に小さな虫がついているのを発見しました。それを取って、水玉の中に入れました。伸びたり縮んだりして動いているのがわかりますか?この白い虫は瓜実条虫(サナダ虫)と呼ばれる小腸に寄生している寄生虫の片節です。すぐに乾いてこのようにゴマ粒よりも小さな塊になります。色は白かったり、黄色かったり、茶褐色だったりします。便についてたり、犬の肛門周りや犬の寝床に...
  • 犬の高カルシウム血症
    11歳のチワワ、男の子です。症状としてはふるえ、活動性の低下などでした。食欲はありますが食べるスピードが落ちています。これらの症状は非常に多くの病気が当てはまるため、スクリーニング検査として血液検査を行いました。血中のカルシウム値が正常値よりもかなり上昇してました。カルシウム値はカルシウムをたくさん食べさせたから起こるわけではありません。例えばビタミンDを多く含むものを与えると値が高くなることもあり...
  • 背中にできた腫瘍
    9歳9ヶ月のメインクーン、女の子です。背中に硬いしこりを見つけました。毛を刈ったところです。2cm以上の大きなしこりですね。大きくマージンを取って切除できそうなときはFNAで診断するよりは外科切除してしまったほうが、確定診断、治癒が期待できます。バイポーラと呼ばれる止血をする道具で止血しながら切除しているところです。水平方向、垂直方向と腫瘍ギリギリを切開せずにマージンを取って切除しました。垂直方向は皮下織...

プロフィール

familyanimalhospital

ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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