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  • 犬の神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)
    13歳4ヶ月のシーズー、男の子です。左後ろ脚のかかと内側に大きなコブが出来ました。数年かけてこの大きさになりました。痛みなどはありませんが増大傾向はよくありませんのでかねてから推めていたのですがついに外科切除しました。写真左側がかかと部の腫瘍です。病理組織検査の結果、神経鞘腫と呼ばれる悪性腫瘍でした。悪性ですが、遠隔転移はまれで、局所再発がある程度の腫瘍でした。人では神経細胞近くにできる良性腫瘍と分...
  • 猫の消化管型リンパ肉腫
    13歳2ヶ月の日本猫、男の子です。食欲がありません。それに伴う体重減少があります。血液検査では問題なかったので、腹部超音波検査を行いました。すると小腸の一部が腫大しておりました。小腸の断面(赤い線内)です。腫大の原因は小腸壁の肥厚でした。黒い部分が小腸壁、中央の白い部分が小腸内腔です。閉塞は起こしていませんでした。下の写真お赤い円内が正常な小腸の断面です。大きく腫大しているのがわかりますね。小腸の腫大...
  • 目、痛くないの?
    1歳6ヶ月のポメラニアン、女の子です。目に紙くずが張り付いてしまったようです。本人は痛みもなく、涙や赤目もありません。至って普通です。流しても取れないので、点眼麻酔をして綿棒で取り除きました。犬は人間ほど眼の表面の痛覚に敏感ではありません。人間では髪の毛1本でも目に違和感が出ますが、犬や猫では平常から毛が入っていても平気です。動物は顔面も毛だらけなので、おそらく多少の毛が入ることは想定されてのことだ...
  • 猫の甲状腺腫
    15歳7ヶ月の猫、男の子です。ここのところ食欲にむらがあい、痩せてきたようです。間欠的な嘔吐もあるようです。血液検査で甲状腺機能低下症が認められました。頸部の超音波検査をしたところ、左側の甲状腺が大きく腫大しておりました。甲状腺腫です。外科的に甲状腺を摘出するか、甲状腺腫より過剰に分泌される甲状腺ホルモンを抑制する必要があります。お大事に。ファミリー動物病院...
  • 里親募集
    生後4ヶ月くらいの女の子です。現在、大切に保護されている方が里親さんを募集しております。興味のある方は診察時間内にファミリー動物病院までご連絡ください。こちらは同じく生後4ヶ月位の男の子です。黒猫です。よろしくお願いします。...
  • フェレットの尿閉
    5歳9ヶ月のフェレットの男の子です。元気が無いとのことでした。触診で下腹部に硬いしこりがあります。しこりは膀胱でした。尿が出せずに硬く感じるくらいパンパンに張っていました。尿閉です。前立腺も大きく腫大していました。超音波検査でも硬いしこりが膀胱であることがわかります。前立腺が大きく腫大することにより尿道を圧迫し、尿が出したくても出せなかったんですね。体幹部の脱毛もあります。前立腺の腫大や体幹部の脱毛...
  • フェレットの季節性尾部脱毛症
    4歳1ヶ月のフェレット、男の子です。9月末より尾の毛が抜けてしまったようです。かゆみなどはなかったそうです。昨年も年末に脱毛が見られました。その時は体幹部だったので副腎系の疾患を疑い超音波検査を行いましたが問題ありませんでした。今回は尾に限局している脱毛です。温度、日照時間の変化によるホルモンの分泌不均衡が原因と言われる季節性尾部脱毛症です。尾に限局的で、6月から12月に多く見られます。特に治療をしなく...
  • 肥満細胞腫でした
    先日外科摘出したハリネズミの腫瘍は肥満細胞腫でした。犬ではとても危険な悪性腫瘍ですが、猫やフェレット、ハリネズミでは多発しない限り切除すれば安全な腫瘍といえるでしょう。今回切除しておいてよかったですね。ファミリー動物病院...
  • 呼吸器感染症が流行りだしました
    空気が乾燥してきました。空気が乾燥すると、気道粘膜の絨毛と呼ばれる粘膜が乾き、細菌やウィルスの呼吸器への侵入を容易にしてしまいます。また、寒さの刺激による鼻水の増加で口からの呼吸が増えることも鼻毛などのフィルターを介さないため、やはり細菌やウィルスの呼吸器への侵入を容易にしてしまいます。特に、ケンネルカフと呼ばれる犬の呼吸器感染症があります。集団生活していた場から来たケースではよく見られます。突然...
  • きれいに治りましたね
    今日はトリミングです。さっぱりしました。ところで、先日皮膚ボンドで接着した傷です。今日で8日目ですがきれいに治りましたね。お大事に。ファミリー動物病院...

プロフィール

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ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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