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  • 猫の子宮蓄膿症
    9歳3ヶ月の猫のチンチラです。吐くとのことでした。昨日までは食欲もあったようです。男の子ということですが、睾丸がありません。去勢手術もしていないそうです。どういうことでしょうか?陰睾?でもペニスもありません。どう見ても女の子です。どうやら血統書が間違えていたようです。腹部のレントゲン写真には腸管を赤い矢印の方へ押し上げている物(緑の円内)が写っています。超音波検査で確認したところ、子宮が大きく腫れてい...
  • 腫瘍のような皮膚炎
    13歳9ヶ月のシーズー、男の子です。左の後ろ足に硬いしこりが出来てしまいました。この子は以前、足に神経鞘腫と呼ばれる腫瘍ができたことがありますので、オーナー様も心配なさっています。ただし、今回は指の間も赤く、皮膚炎を起こしておりました。指間炎ですね。足先をよく舐める子や散歩のたびに足先を洗っていると起こしやすいです。皮膚の正常なバリヤーを洗い流したり、湿気が残ることによるものと考えられます。一見、腫...
  • 腰椎の圧迫骨折
    ウサギはその体長の何倍もの高さを跳ねることができます。それだけ強力な背筋力やキックする力があります。抱き上げた時などに大きくキックを空振りした時などに自らの背筋力で背骨を折ってしまうこともあります。腰椎の横向き(右ラテラル)のレントゲン写真です。第3番目の腰椎が周りに比べると短く写っています。結果、脊髄を損傷してしまって後ろ足が麻痺してしまったようです。損傷を受けて長時間が経過すると、外科の反応も悪...
  • きれいになりましたね
    当院規定の4回の注射が終わりました。すっかりと先日のアカラスは退治できたようです。良かったですね。お大事に。ファミリー動物病院...
  • 猫の胸腔内腫瘍
    少し高齢ですが、ほぼ正常な猫の胸部レントゲン写真(右ラテラル)です。赤の矢印の部分が横隔膜ラインです。ここを境に胸部と腹部が隔てられています。13歳9ヶ月のスコティッシュ・フォールド、女の子です。ここのところ、吐いていたようです。呼吸もやや荒かったです。赤い矢印に囲まれたところに白い影が見られます。青い矢印の所に白いラインが入り、普段見られない肺の辺縁が認められます。少量の胸水が溜まっているようです。...
  • 猫の破歯細胞性吸収病巣
    4歳9ヶ月の日本猫、女の子です。歯石の付着もひどいですが、歯肉が赤くすでに何本かの歯がありません。歯を溶かす細胞(破歯細胞)が異常増殖するこの病気は、正確な原因は解明されていません。本来は乳歯を溶かすこの細胞が永久歯まで溶かしてしまうため、猫は知覚過敏や口の痛みを訴えたりします。猫の口腔内ストレスを取り除いてあげるため、溶けてしまっている歯の抜歯を行います。現在40%の猫がこの病気を持っているという報...
  • 犬の眼下膿瘍
    7歳8ヶ月のトイ・プードル、男の子です。右目の下の皮膚が炎症を起こしています。軽くこすっただけで、壊死した皮膚が欠損し、出血・膿が出てきました。眼下膿瘍です。デブリードメント(壊死した組織をきれいに取り除くこと)を行い、整復しました。眼下膿瘍の多くは前第四臼歯の歯根炎です。抜歯しないと根治しません。前第四臼歯は歯根が3本あるので、分割しないと抜歯が難しいです。専門の器具により分割することにより、抜歯が...
  • 手術順調に終わっています
    4歳のトイ・プードル、女の子です。今日は将来の病気の予防のため、避妊手術を行いました。卵巣腫瘍、子宮蓄膿症などが予防できます。術前検査に問題がなかったので、麻酔前投薬を行なってから全身麻酔を施し、心肺系のモニター、点滴を設置して手術スタートです。腹腔内にアプローチして、まず左卵巣の摘出です。摘出にはPKシステムを利用しますので体内に血管結紮糸や金属クリップなどの異物を残しません。これらの異物反応であ...
  • フィラリア予防前検診
    蚊を介して犬の心臓に寄生するフィラリアの予防が今年も6月より始まります。3月になると、昨年の予防をすり抜けた場合、心臓でフィラリアは小虫(ミクロフィラリア)を産みますので血液を調べることによって感染しているかどうか分かるのです。フィラリアが寄生していると予防薬でショックを起こすことがありますので、きちんと血液検査を受けましょう。今年もすでにフィラリア陽性犬が出ています。検査だけでも早めに受けましょう。...
  • マイボーム腺腫でした
    先日の手術の病理検査結果が返ってきました。良性の腫瘍であるマイボーム腺腫でした。腫瘍は崩壊し、炎症を起こしていました。放っておくとかなり大きくなる可能性がありました。今回切除しておいてよかったでしょう。お大事に。ファミリー動物病院...

プロフィール

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ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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