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  • 良性の腫瘍でした
    先日外科切除した症例です。事の発端は他の犬に咬まれたことでしたが、大きく増大し、出血病変に見えましたが、しっかりと腫瘍化しておりました。増大傾向にあったので、切除してよかったと思います。良性腫瘍だったので転移性もないでしょう。お大事に。ファミリー動物病院...
  • 犬の肛門周囲炎
    13歳2ヶ月のミニチュアダックス、男の子です。お尻を痛がって動かなくなったとのことでした。お座りをしようとしてもやめてしまうとのことです。おしりの毛に古い便がこべり付き、お尻の様子がわかりませんでしたが、きれいに洗った所、肛門とその周囲が真っ赤に炎症を起こしていました。これは痛いわけです。お猿さんのおしりのようです。お尻周りは清潔にしておかないと、このように細菌感染による炎症を起こします。治療後です...
  • 脊髄の損傷
    9歳3ヶ月のミニチュアダックス、女の子です。突然立てなくなりました。前肢と後肢、両方共に不全麻痺があります。力が入らないようです。症状からも頭部と頚部の病変を疑い、MRI検査を直ちに受けて頂きました。頭部から頸部にかけての矢状面です。結果、ヘルニアなどの病気はなく、首の第一、第二頚椎の脊髄に炎症像が(赤い矢印、周りより白く描写されている)見つかりました。外的圧力が加わったかは不明でしたが、脊髄損傷が疑わ...
  • シュウ酸カルシウム結石
    先日の膀胱結石の症例です。膀胱を外科的に切開し、石を取り出しました。診断通り、膀胱結石でした。成分分析をかけた所、シュウ酸カルシウム結石でした。石の種類によって予防策が違うので重要な事です。この石は融解剤に反応しないため、外科的摘出が基本になります。再発予防にはu/dという処方食を使いますが、再発率の高い結石なので注意が必要です。胃壁の肥厚は内視鏡により大きな問題がありませんでしたのでよかったです。...
  • 良性でした
    先日摘出した乳腺腫瘍の病理検査が返ってまいりました。多中心性複合乳腺腫と呼ばれる転移性のない良性腫瘍であることが分かりました。良かったですね。乳腺自体の過形成は存在しておりましたので、今回避妊手術を同時にしたことは良かったと思われます。過形成した乳腺が腫瘍化したものなので、残った乳腺からできる可能性はありますがリスクを下げることが出来ました。お大事に。ファミリー動物病院...
  • 手術順調に終わっています
    生後5ヶ月のミニチュア・シュナウザー、女の子です。今日は将来の病気の予防のため、避妊手術を行いました。卵巣腫瘍、子宮蓄膿症などが予防できます。また、最初の発情が来る前なので、乳腺腫瘍の発生リスクが低くなります。これらの病気は中高齢以降、とても好発する病気です。術前検査に問題がなかったので、13:00、麻酔前投薬を行なってから全身麻酔を施し、心肺系のモニター、点滴を設置いたします。お腹の毛を刈って消毒を行...
  • 犬の血腫様腫瘤
    10歳3ヶ月の柴犬、男の子です。3ヶ月ほど前にペットホテル(当院ではありません)に預けたようですが、他の犬に咬まれたようです。先日の症例と同じく、治りが悪い上に腫瘤化しました。2.7cmほどありますね。拡大傾向にあるため、本日切除いたしました。炎症性の変化のようなので、水平方向のマージンを大きめに取りました。無事切除できました。切除した腫瘤を裏から見たところです。形成理由を知るためにも病理検査に送ります。胸...
  • 順調に終わっています
    ペットホテル中のヨークシャー・テリアのご家族です。ペットホテル中に歯石除去とのことです。まずは写真右、10歳の女の子の方です。確かに歯石がいっぱい付いて、口臭がありますね。心肺系の健康チェックの後、きれいに歯石を除去いたしました。今度は写真左、8歳の女の子です。同じように歯石が付着しております。本日2匹とも順調に歯石除去、終わっております。ご飯もよく食べております。ご安心下さい。ファミリー動物病院...
  • 咬傷
    1歳2ヶ月のトイ・プードル、女の子です。2ヶ月以上前に他の犬に顔を咬まれてしまったようです。基本的に咬傷は上下の歯ではさまれるので、2ヶ所以上に傷が付くことがほとんどです。いわゆる歯形ですね。犬や猫の口腔内にはパスツレラ菌が存在し、時には感染を起こしてこのように長期に治らないケースがございます。パスツレラへの効能を含んだ抗菌剤の投与で、本日1週間目ですがあれほど治らなかった傷がおさまりました。基本的に...
  • 小動物用マスク
    こちらは犬や猫、ウサギなどに使用する吸入マスクです。酸素を送ったり、麻酔をかけたりする時に使用します。場合によっては、ネブライジングなどの呼吸器治療に使用することもあります。動物の大きさに合わせてサイズがいくつかあります。ハムスターや鳥など小さな動物のマスクはなかなかありません。そこで、注射器や点滴のチューブなどで自家製のマスクをいくつか製作して使用しています。セキセイインコの酸素吸入です。先日の...

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ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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