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  • 猫の尿管結石
    3歳のノルウェジアンフォレストキャット、男の子です。普段便秘気味でよく吐くとのことでした。血液検査において腎不全が確認されました。腎不全でも吐きます。腎不全には腎原性、腎前性、腎後性のものがあります。今回吐いていましたので脱水による腎前性の可能性もありましたが、血液検査では脱水はしていませんでした。腹部のレントゲンを撮影したところ、左の腎臓(赤いライン)が大きく腫大していました。また、腎臓内、尿管の...
  • クリスマスシンドローム?
    1歳1ヶ月のフレンチブルドッグ、男の子です。便に鮮血がまじり、ゼリー状の粘液も出ています。何回かにわたってチビチビと下痢をしています。こういった粘液、鮮血便、頻便は食事性下痢の大きな特徴です。クリスマスイブの24日から約1週間にわたってこういった症状の方がいっぱい来ます。クリスマスに美味しいものをもらったからです。ケーキも犬用だからいいわけではありません。お腹をこわす子はこわします。食べ慣れていないも...
  • 変わった卵詰まり
    6歳2ヶ月のセキセイインコ、女の子です。写真の奥の子です。同じ室温なのに手前の子に比べて明らかに羽を膨らませて、具合が悪そうです。お腹が膨らんで、脱肛気味です。正確に言うと、鳥は便、尿、卵全て同じ穴から排泄されますので、総排泄孔(クロアカ)といいます。したがって脱肛というよりは総排泄孔脱ということになります。レントゲン写真を撮影した所、総排泄孔の所に白い影があります。卵は写っていませんので単純な卵詰ま...
  • 爪過長による自傷
    10歳3ヶ月のフレンチブルドッグ、男の子です。犬の前足の親指の爪のことをよく狼爪(ろうそう、おおかみづめ)なんて言ったりします。ここの爪は地面に接しないため、散歩などによる歩行で擦り減りませんからどんどん伸びていきます。巻爪だったりするとこの様に自分の肉球に穴を開け、膿んでしまいます。定期的に爪を切ると良いでしょう。お大事に。ファミリー動物病院...
  • 冬の散歩はご用心
    12歳6ヶ月ビーグル、男の子です。散歩の道中によく拾い食いをしてしまいます。今回は大きめの指サックが便から出てまいりました。腸閉塞になるよなものを食べなくてよかったです。冬は日が落ちるのが早く、暗い夜道での散歩が増えます。どうしても飼い主さんの目が行き届かないところで拾い食いを知らない間にしてしまいます。使い捨てカイロ、マスク、手袋などを飲み込んでしまって手術になってしまった症例が過去にありました。...
  • 脾臓の腫瘍
    13歳4ヶ月のMIX犬、女の子です。食欲の低下と吐き気で来られました。よくよく聞くと、数日前に一度フラついたことがあったようです。血液検査で出血性の貧血が確認できました。ただし、外傷や吐血、下血含めてオーナーさんは出血しているのを見ていません。見えないところで出血していたようです。そこで、腹部の超音波検査を行いました。赤い円内は脾臓と呼ばれる臓器です。靴べらのように薄く細長い臓器で、普段の生活において生...
  • 手術、順調に終わっています
    生後6ヶ月のMIX、女の子です。今日は将来の病気の予防のため、避妊手術を行いました。卵巣腫瘍、子宮蓄膿症、発情前なので乳腺腫瘍などが予防できます。術前検査に問題がなかったので、13:00、麻酔前投薬を行なってから全身麻酔を施し、心肺系のモニター、点滴を設置いたします。お腹の毛を刈って消毒を行い、13:17、皮膚切開で手術開始です。13:18、皮膚の下の脂肪などの皮下織を切開し、腹壁の露出を行っていきます。13:19、白線...
  • 犬の歯周囲炎
    11歳8ヶ月のミニチュア・シュナウザー、男の子です。重度の歯石により歯肉が赤くなって歯肉炎を起こしているところがあります。ミニチュア・シュナウザーは比較的歯周病の多い犬種です。歯石の歯根への付着により動揺した歯を取り除き、歯石を除去しました。歯根炎を起こしている歯を残すと、菌が全身にばらまかれ全身性疾患を引き起こしたり、歯を固定している歯槽骨が吸収されていき、顎の骨が薄くなって自然と顎の骨が折れてし...
  • ウサギの心不全
    10歳2ヶ月のウサギ、男の子です。昨日より呼吸が荒いとのことで、夜間緊急病院にて感染症?との診断を受け、心配で本日当院に来院されました。改善はしていないようです。胸部のレントゲン写真を撮影しました。左はこの子の4年前、健常時の写真です。右は今回で明らかな心陰影の拡大が認められました。心不全です。ウサギの心不全は高齢でよく見られ、加齢によるものがほとんどですが、中にはビタミンE欠乏症など様々な要因がありま...
  • 膠原線維過誤腫
    9歳7ヶ月のMIX猫、男の子です。首の後ろ、背中に小さなイボです。大きくなってからでは局所麻酔で切除できないのと、もし癌だった場合には早期に切除することが望ましいことからすぐに切除致しました。病理の結果、膠原線維過誤腫と呼ばれる細胞の過形成病変でした。今回の切除により治ります。お大事に。ファミリー動物病院...

プロフィール

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ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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