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  • 犬の指間炎
    6歳10ヶ月のキャバリア、女の子です。左前の手を舐めこわしています。やや出血を伴い、皮膚欠損が見られます。元々そこに皮膚炎があり舐めていたのか、舐めることにより皮膚炎を起こしたのか定かではありません。夏に向かって高温多湿になる時期に皮膚病は増えてまいります。炎症がひどくなると過形成を引き起こし、外科が必要となります。お大事に。ファミリー動物病院...
  • 骨折
    6歳9ヶ月のオス猫です。よく外出するようですが、3日間帰ってこなかったそうです。帰ってきた時はぐったりして右後ろ足をかばって歩いていました。レントゲン写真を撮影した所、太ももの骨(大腿骨)が2箇所にわたって折れていて(赤い矢印)、少し砕けた骨片が認められます。粉砕骨折に近いです。よく複数の場所が骨折することを複雑骨折と思っておられる方がいますが、いくらバラバラに骨折していても皮膚を破って骨が飛び出していな...
  • 明日北川先生はお休みです
    明日はイレギュラーで北川先生はお休みです。病院は平常通り年中無休で診察しています。11歳のコッカスパニエル、男の子です。本日は歯のお掃除です。歯みがきをしていないと、歯垢がたまり、石のように硬くなります。歯石は専用の器具を使わないと、取り去るのは難しいです。歯みがきをしている人間でも歯石はついてしまいますので、犬や猫ならなおさらです。人間は口を開けて歯石を取るのに歯医者さんに協力してくれますが、動物...
  • 接触性アレルギー
    9歳11ヶ月のジャック・ラッセル・テリア、女の子です。右の鼻が腫れたとのことでした。歯でも悪くしたのかと診察すると、指圧痕が残り浮腫(いわゆるむくみ)っぽい腫れです。右の方が確かに強く腫れてましたが鼻全体的に膨らんでブルテリアみたいな鼻になっています。よくよく問診すると、どうやらプラスチックの製品をカジカジとずっと咬んでいたようです。アレルギーを引き起こしたようです。抗アレルギー剤で事なきを得ました。...
  • 犬の子宮蓄膿症
    7歳11ヶ月のコーギー、女の子です。水をよく飲むようになったとのことです。尿も大量にします。血液検査を行った所、貧血、CRP(炎症の指標)の上昇が認められました。避妊手術を受けていない子の多飲多尿という症状はまず子宮蓄膿症を疑います。腹部の超音波検査を行った所、妊娠もしていないのに拡張した子宮が認められました。開腹手術を行いました。診断通り腫れ上がった子宮が認められました。子宮の中からは大量の膿が出てきま...
  • 犬の副腎腫瘍
    11歳以上のMIX犬、女の子です。最近水を多く飲むとのことでした。血液検査、尿検査では腎機能低下が認められました。腎不全では多い症状です。泌尿器系の疾患を確認するために腹部の超音波検査を行いました。すると、泌尿器系ではない副腎が腫瘍化していることが分かりました。犬の副腎は左右に1個ずつ存在します。副腎は主に哺乳類に存在する器官で、多くの重要なホルモンを分泌しております。人では腎臓に隣接することから副腎と...
  • スコティッシュ・フォールドの骨瘤(こつりゅう)
    8歳3ヶ月のスコティッシュ・フォールド、男の子です。今日は健康診断と歯のおそうじです。超音波スケーラーできれいにしました。後ろ足のレントゲン写真です。変形性関節症が見られました。進行性、非感染性の病変で、スコティッシュ・フォールドや日本猫(雑種)に多い傾向があります。骨の増生が認めれれることから骨瘤と呼ばれることもあります。首の骨にも増生がみられました。現時点では無症状です。遺伝的素因も原因の一つなため...
  • 猫のコクシジウム症
    生後1ヶ月のオス猫です。下痢で血便をしています。採便して検査をすると、コクシジウムのオーシストが見つかりました。コクシジウムは寄生虫の仲間で、原虫類に属し、卵とは言わずにオーシストといいます。オーシストは便で排泄されてから2-3日後には感染力を持ちます。主に便による感染が原因で、この子のいた環境に問題があります。成熟したオーシストは外界での抵抗力も強く、1年も生存し続け感染の機会を待ちます。便にオーシ...
  • 犬のタマネギ中毒
    1歳7ヶ月のトイ・プードル、女の子です。玉ねぎを1/4個も食べてしまったようです。食べてから何時間も経ってしまっているということです。タマネギ中毒という病名が良くないと思います。中毒と言われると、間違いではないのですがまず多くの人が食中毒を想像してしまうようで、そうなると症状は下痢、嘔吐だと思うようです。確かに普段食べ慣れていないものに対する下痢、嘔吐はあるかもしれませんが、それは玉ねぎに限ったことで...
  • 犬のうっ血性心不全
    8歳7ヶ月のポメラニアン、男の子です。呼吸が荒く、虚脱しているとのことでした。僧帽弁閉鎖不全症を罹患しており、過去には肺水腫を起こしたこともあります。僧帽弁閉鎖不全症は進行性疾患であり、循環不全を引き起こすため、様々な症状を呈しますが、それぞれの症状の改善、もしくは心臓の負担を減らすために投薬を行います。投薬を行っていても、進行性疾患なのでコントロールができなくなることもあります。最近では外科手術の...

プロフィール

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ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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