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  • 犬猿の仲?
    10歳7ヶ月のトイ・プードル、男の子です。同居のリスザルとトラブルです。右耳の付け根、後頭部の皮膚が裂傷です。頭蓋の筋肉が露出して出血しています。局所麻酔で縫合致しました。止血と創傷部の感染を抑制できます。仲良くね。お大事に。ファミリー動物病院...
  • アトピー性皮膚炎
    11歳1ヶ月の柴犬、男の子です。皮膚のかゆみがひどいようです。目の周り、鼻の周り、口周り、外耳炎を繰り返す、手先・足先をよく舐めるなどいずれも毛の生えているところと薄い部分との境目が痒くなるようです。血液検査においてアレルゲンを探すこともよくありますが、物質全てを網羅しているわけではないので特定できないことも多いです。減感作療法も選択できますが、アレルゲンが特定されていないとできませんし、費用的な部...
  • 皮膚にできた乳頭腫
    6歳2ヶ月のトイプードル、男の子です。鼻の下の皮膚にデキモノです。小さいのでその場で切除しました。病理検査の結果は乳頭腫と呼ばれる良性の腫瘍でした。表面が黒いですが、色だけで良性、悪性の判断はつきません。その形状から乳頭腫と呼ばれ、犬では皮膚によくできます。お大事に。ファミリー動物病院...
  • ホウ酸団子に注意
    生後6ヶ月の柴犬、女の子です。よくいたずらをするようです。害虫駆除用のホウ酸団子をかじってしまいました。犬には玉ねぎやチョコレートなど中毒を引き起こすこれははすべて中毒を引き起こしてしまう量があります。一口でも食べてしまったら悪いというわけではありません。もちろん食べさせないに越したことはありませんが。今回も量が少なく、すぐに吸着剤を投薬しましたので大丈夫でした。さて、ホウ酸団子の件から数日たちま...
  • 鼻の腺癌
    先日の鼻出血の症例です。CT検査の結果、鼻の奥に腫瘍がありました。細胞診の結果、腺癌でした。鼻腔における腫瘍の発生頻度は犬の全腫瘍のうち約1%ほどです。平均発症年齢は10歳です。外科手術や放射線療法が一般的でしょう。肺への転移はありませんでした。今回は放射線療法を検討中です。お大事に。ファミリー動物病院...
  • ひも状異物摘出手術
    昨日の症例の外科を行いました。通常の開腹手術の通りあぷろーちし、問題の腸管を体外にけん引してきたところです。診断通りアコーディオン状に折れ曲がった小腸が見つかりました。ひも状異物は消化管のぜん動運動で排泄されない場合はこのように停滞し、消化管が寄せ集まってそのうち壊死してしまう怖い異物です。無理に引っ張っても消化管がちぎれてしまいますので、異物が詰まった消化管を何ヵ所か切開して飲んでしまったひもを...
  • 猫のひも状異物
    1歳4ヶ月のメス猫です。いつもの元気や食欲が無くなり、何回も吐いているとのことでした。若い猫だったので、異物の可能性を指摘し、問診を進めるとやはりビニールをよく口にしているようでした。最近もスズランテープをかじっていたようです。腹部のレントゲン写真にはひも状異物に特徴的なギザギザ形状の小腸が描写されていました。何か線状異物を食べています。外科手術が必要な症例です。ファミリー動物病院...
  • 後ろ足が使いにくい
    先日の肘に水が溜まった症例です。やはり肘を地面に着けていることが多かったようです。後ろ足の歩き方がおかしいです。普通に立てますが......。足の甲を地面に着けても元に戻さないし戻せません。前足は普通です。固有位置感覚の喪失を示唆します。すなわち足からの信号、足への信号などの神経伝達が甘くなっているようです。通常は胸腰椎のヘルニアを疑います。胸腰椎のレントゲン写真を撮影したところ、何と肺に腫瘍が見つかり...
  • 膝蓋骨内方脱臼の外科
    先日の症例です。外科整復をすることになりました。術前に毛を刈って改めて観察すると、本来は赤いライン上になくてはならない膝蓋骨、それに付随する靭帯、脛骨粗面が大きく体の内側に偏位しているのが分かります。皮膚を切開して手術スタートです。膝蓋骨に付着している縫工筋などの筋群は必要以上に膝蓋骨を内側に引っ張っていますので、切断して緊張をほどきます。膝関節の関節包外側を切開し、膝関節内にアプローチします。滑...
  • 犬の鼻出血
    11歳8ヶ月のマルチーズ、男の子です。くしゃみや鼻音が増え、右の鼻から鼻血を出す時もあります。一般状態は良好です。片側性の鼻出血は、犬歯の根元の炎症か鼻の中の腫瘍を強く疑います。止血因子の検査でも問題がなく、止血異常ではないようです。あごを下に付けた伏せの状態で撮影したレントゲン写真です。鎮静をかけていませんので多少中心がずれていますが、うまく撮影できました。鼻中隔は融解、変形などの腫瘍性病変は見つ...

プロフィール

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ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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