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  • 犬の血管周皮腫
    先日のかかとにできた腫瘍は病理の結果、血管周皮腫と呼ばれる軟部線維肉腫系のいわゆる癌でした。老齢犬の手足にできることが多く、再発性も高いです。先日心配した通りになってしまいました。断脚にて再発を防げますが、大型犬では生活の質が落ちそうです。他の臓器への転移が少ないと言われておりますから生活の質とのバランスを考えて拡大手術を行うか相談しようと思います。明日は正月ですが、ファミリー動物病院は通常通りの...
  • 犬の外傷性角膜炎
    12歳8ヶ月のフレンチ・ブルドッグ、女の子です。右目をシバシバするとのことです。目を細める行動は羞明(しゅうめい)と呼ばれ、目が痛いことを示唆します。他にも瞳孔が小さくなったりします。白目の部分も赤く充血し、涙が増えています。いかにも痛そうです。フルオル染色液で目の表面を染色しますと、角膜の傷のあるところだけ緑色の色素が残ります。きれいに縦の線状傷がありますね。この犬種のように目が大きいタイプは傷をつ...
  • 猫の黄疸
    本日来院の猫ちゃん達の血液です。血液は赤いですが、それは赤血球と呼ばれる赤い粒が含まれるからです。血液を置いておくと赤い粒は重みで下にたまります。上に残った透明な部分(黒矢印)が血漿と呼ばれる血液の液体部分です。一番右の血液が正常なものです。血漿が透明です。真ん中の血液は血漿が白く濁っています(赤矢印)。脂血症です。食後や糖尿病、脂質の代謝異常などで白く濁ります。一番右の血液は血漿が黄色(緑矢印)なって...
  • フェレットの副腎疾患
    6歳4ヶ月のフェレット、女の子です。頻尿があり、いきんでいるようです。避妊手術をしてあるにも関わらず陰部が著しく腫大しております。被毛も首筋から腰にかけて薄くなっています。こういった症状は副腎疾患によく見られる特徴です。フェレットで好発し、メスのほうがやや多く罹患するようです。副腎が性ホルモンを分泌することによるものと考えられております。陰部が大きくなりすぎて排尿口を塞いでしまい、尿が出にくかったよ...
  • 犬の悪性黒色腫
    15歳8ヶ月のチベタン・テリア、男の子です。左目の下の方に大きな黒い皮膚腫瘍です。事前に悪性黒色腫であることが分かっています。本日外科切除を行いました。大きな腫瘍です。左の踵にもしこりがありました。こちらも摘出手術を行いました。いわゆるアキレス腱に隣接した腫瘍だったので大きなマージンは取れませんでした。悪性であれば断脚も必要かもしれません。お大事に。ファミリー動物病院...
  • 犬の睾丸腫瘍
    14歳11ヶ月のチワワ、男の子です。左の睾丸が腫大しています。触感も硬いです。右の睾丸はその影響かやや萎縮しております。症状は何もありませんでした。こちらは正常、もしくはやや萎縮している方の右睾丸の超音波検査像です。構造上の問題はないようです。腫大した左睾丸です。変性が認められ、睾丸自体の腫瘍化または精巣の過形成が疑われます。癌の可能性もあり、睾丸自体は摘出が容易なためいわゆる去勢手術を行ったほうが良...
  • よくある不慮の事故
    生後3ヶ月のジャックラッセルテリア、男の子です。誤って左後足を踏んでしまいました。飼い主さんの後を追う懐っこい小動物は、犬に限らず踏んでしまったりドアに挟んだり椅子でひいたりととてもよくあるトラブルです。左後足をかばっています。レントゲン写真を撮影すると、人で言う小指を骨折していました。指の基節骨と呼ばれる部分です。ひどい骨折ではないのでそのまま治癒します。お大事に。ファミリー動物病院...
  • 自己免疫性血小板減少症
    13歳のミニチュア・ダックスフンド、男の子です。ここ3日ほど元気が少しなかったようです。今日になって、真っ黒い軟便をしたとのことでした。黒い便をメレナと呼び、上部消化管内での出血を示唆しています。口の中から小腸までの出血は、途中で赤い血液が消化され黒くなります。歯ぐきが白くなっています。貧血があるようです。黒色便は本日が初めてのようです。貧血するほどの出血があるとは思えません。見えない所の出血、例え...
  • 猫の皮下膿瘍
    17歳3ヶ月のラグドール、女の子です。左の頬が腫れたとのことでした。確かに腫れていて、左の目が開けにくそうです。触診上、液体が溜まっていそうだったので切皮しました。想定通り膿が大量に出てきました。皮下膿瘍です。膿を排出して消毒致しました。外傷歴はなく、単独飼育なので、恐らく口腔内からの感染と思われます。いずれにせよ、重度の腎不全を持っているため外科的処置ではなく内科的に行うことになりました。お大事に...
  • 犬の斜頚
    13歳11ヶ月のジャックラッセルテリア、男の子です。昨日より元気、食欲が低下したとのことでした。左に頭部が傾いています。若干の眼振もありました。前庭疾患の特徴が出ています。前庭とは平衡感覚を担当しているもので中枢や末梢の耳に存在しております。これらのどちらか、もしくは両方が障害され平衡感覚を失う疾患です。今回のケースでは耳の状態は良かったので、中枢の疾患のようです。確定診断にはMRIやCTが必要ですが、突...

プロフィール

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ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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