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  • 犬の形質細胞腫
    9歳6ヶ月のパグ、男の子です。胸に1cm弱の柔らかい膨隆した皮膚腫瘍です。徐々に大きくなって心配とのことでしたので、切除することになりました。麻酔、費用負担の軽減などから局所麻酔で切除いたしました。生検用の丸く切除できるメスで皮膚を全層切除しました。局所麻酔なので素早く切除する必要があります。縫合して終わりです。局所麻酔ですから大きな術前検査や、絶食などの必要はありません。切除した腫瘍の病理検査結果で...
  • 犬の避妊手術
    生後9ヶ月のラブラドールレトリバー、女の子です。今日は将来の病気の予防のため、避妊手術を行いました。すでに発情期のようです。外陰部が腫大しています。避妊手術により卵巣腫瘍、子宮蓄膿症などが予防できます。術前検査に問題がなかったので、麻酔前投薬を行なってから全身麻酔を施し、心肺系のモニター、点滴を設置いたします。お腹の毛を刈って消毒を行います。臍ヘルニアがあります。へその腹壁が閉じずに腹腔内の組織が...
  • 犬の子宮蓄膿症
    11歳2ヶ月のトイ・プードル、女の子です。ここ2日、元気食欲がないとのことでした。腹部が張って見えます。陰部はきれいで腫れてはいません。閉塞型の子宮蓄膿症のようです。腹部のレントゲン写真ですが、やはり腫大した子宮が確認できました。白血球の増多が見られましたが発熱がありません。子宮蓄膿症でよく見られる多飲多尿もありませんでした。腹部の超音波検査では、やはり子宮に液体の貯留が認められました。早速外科手術を...
  • 骨折の治癒過程
    先日の左後ろ足(左脛骨)骨折の症例です。時系列で追っていきましょう。術後は足が腫れているのがわかります。手術という侵襲を受けるので当然腫れますからギプス固定をする場合は注意が必要です。今回はギプス無しで治療します。術後11日目では仮骨が形成されています。骨が治ろうと思って一生懸命なのがわかります。抜糸しました。すでに痛めた足を使って歩行しています。そして本日術後45日です。今日で治療もおしまいです。本症...
  • 犬の胆泥症
    14歳7ヶ月のヨークシャテリア、女の子です。血液検査を行うと、よく肝酵素の数値(GPT(ALT)、ALP、GOT(AST))が上昇しているのを見かけます。症状がある場合もありますが、無症状であることも珍しくありません。血液検査だけでは肝臓が病的かどうかわかりません。そこで腹部超音波検査を行いました。肝臓自体に問題はありませんでしたが、胆嚢内に白く描写されるものが写っています。胆嚢内には肝臓で生成された胆汁が貯留するのが通...
  • 里親募集
    毎年恒例の深大寺にて、子猫の里親探しを本日、明日と行っているようです。早速良縁があったようです。興味のある方は行ってみてくださいね。ファミリー動物病院...
  • 肩関節の観血的整復
    先日の右肩脱臼の症例です。非観血的、すなわち手術ではなく整体のように用手にて整復したものですが、3ヶ月でまた外れてしまいました。住環境や行動パターン、最初の脱臼による関節包、靭帯の損傷によるいわゆる外れグセが付いてしまったようです。そういった場合にはやはり観血的整復、外科が必要になります。犬では肩関節、股関節脱臼は外科が必要なケースがほとんどです。経過は順調です。お大事に。ファミリー動物病院...
  • 猫の帝王切開
    3歳3ヶ月のメス猫です。2匹妊娠しています。胎児の鼓動です。猫の妊娠期間は個体差があり、おおよそ60~68日と幅が広いです。今回はそれを大きく超えたので帝王切開となりました。帝王切開は術者と取り出した胎児の速やかな蘇生が必要であり、獣医師、看護師の数の確保、熟練度が必要となるため受け入れ病院の確保は難しいでしょう。特に夜間はより病院確保が難しいため、計画的な帝王切開の必要性も出てきます。お大事に。ファミ...
  • 猫の基底細胞癌
    21歳のメス猫です。左の体側に6mmほどの皮膚腫瘍です。高齢で小さな腫瘍だったので局所麻酔で摘出致しました。小さな腫瘍ですが、基底細胞癌と呼ばれる皮膚がんだったので切除してよかったです。お大事に。ファミリー動物病院...
  • 猫の皮下膿瘍
    9歳のオス猫です。外へは出ます。右の胸が膨れてきたとのことでした。胸部レントゲン写真においては皮下が腫れていることがわかりました。早速腫れている部分を穿刺して確認致しました。膿がいっぱい抜けました。皮下膿瘍です。多くは他の猫とのケンカによって咬まれることで化膿します。ひっかき傷ではあまり化膿しません。なるべき排膿し、抗生剤にて治療します。こういったケンカで感染する病気もあるので注意が必要です。お大...

プロフィール

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ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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