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  • 良性の乳腺腫瘍でした
    先日外科摘出した乳腺腫瘍はすべて良性のものでした。乳腺にも過形成が見られ、こういったものが乳腺腫に発展することもあります。今回避妊手術も同時に行っていますので今後過形成となるような刺激は少ないと思われます。お大事に。ファミリー動物病院...
  • 猫の回虫症
    生後4ヶ月のノルウェージャン・フォレスト・キャット、男の子です。購入してから軟便が続くとのことでしたが、検便にて多数の回虫卵が検出されました。最近は純血種でも回虫に感染しているのをよく見ます。ペットショップやブリーダーのところにいる時は検査をすり抜けることもよくあります。購入後は数回検便をしたほうが良いでしょう。お大事に。ファミリー動物病院...
  • 犬の軟口蓋過長
    生後7ヶ月のフレンチブルドッグです。本日は去勢手術を行いました。麻酔をするのに気管チューブを挿管しますが、軟口蓋と呼ばれる喉の奥の口腔天井より伸びた軟らかいヒダが長すぎて気道を塞いでいます。軟口蓋過長症です。いわゆるブルドッグ系やパグ、シーズー、ペキニーズなどの短頭種では先天的によく見られます。大きないびきや呼吸がしづらそうなのが特徴で、将来的な心肺系の病気に発展するだけでなく、暑い日や過度の運動...
  • 猫の眼瞼内反症
    生後8ヶ月のメインクーン、男の子です。右目の目尻、下まぶたが内側に巻いて閉じるため、目の表面に皮膚(毛)が当たってしまい慢性の外傷性角膜炎を起こしています。痛そうです。眼瞼内反症です。下まぶた近くの皮膚を切開して外反させます。皮膚を切り詰めすぎると外反症になってしまいますので気持ち少なめに切開するようにしています。足らなければまた切り詰めることができますが、切りすぎるともとに戻すのが大変だからです。...
  • 精巣癌の肺転移
    健康な犬の胸部レントゲン写真(横向き)です。13歳9ヶ月のミニチュア・ダックスフンド、男の子です。肺野が白く、粟粒上の病変で埋め尽くされています。播種性の肺がんです。上の健康な犬の写真と比較すると分かりやすいかもしれません。症状としては呼吸が荒く、食欲の低下がありました。同じ犬の胸部レントゲン写真(伏せ)です。肺は空気を多く含む臓器なのでレントゲン写真では本来黒く描写されるはずですが、白く描写されていま...
  • 猫を探していましたが、無事見つかりました
    猫を探しておられる方がいらっしゃいます。4歳の去勢済みのオス猫です。体重は5kg、名前はチャーくんです。2月17日、狛江市東野川付近で迷子になったそうです。茶トラで首からお腹、手足は白毛です。かぎしっぽです。鼻の頭にシミのような柄があります。その後無事見つかりました。ご協力ありがとうございました。ファミリー動物病院...
  • ヒルズの療養食が値上げです
    3月5日よりヒルズの療養食が値上がりします。サイエンスダイエットのプロ製品も値上がりします。食事の内容は変わりません。買い置きは早めにお願いします。ファミリー動物病院...
  • 分析結果
    先日外科摘出した膀胱結石の結石分析結果です。中心部分はシュウ酸カルシウム結石、外殻はストルバイトという混合型でした。尿のPHだけを補正してもダメなケースです。どちらの結石にも対応したマルチタイプの処方食が良いでしょう。お大事に。ファミリー動物病院...
  • 肩関節形成不全
    こちらはトイ・プードルの正常な肩関節の写真です。肩甲骨には凹み(矢印先)があり上腕骨(二の腕)を受けて肩関節を形成しています。8歳10ヶ月のトイ・プードル、女の子です。時々左手をかばっていたようです。左の肩関節が亜脱臼しております。よく見ると肩甲骨の凹みが正常な子ほどありません。上腕骨の受けが浅いもんですから肩関節が不安定なものとなっています。トイ・プードルに多い先天性の肩関節形成不全です。完全な治療に...
  • 犬の僧帽弁閉鎖不全症
    14歳11ヶ月のMIX犬、女の子です。最近咳が増え、時々失神するようです。聴診にて心臓、僧帽弁領域に雑音が有ります。僧帽弁閉鎖不全症です。犬の後天性の心疾患で最も多く見られる病気です。しかし胸部レントゲン写真においては明らかな左心房の拡張が認められません。そこで心臓の超音波検査、カラードップラを行いました。やはり僧帽弁閉鎖不全症で、左心室から左心房へのかなりな逆流を認めました。これだけの逆流を伴いながら...

プロフィール

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ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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