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  • 犬の去勢手術
    生後6ヶ月のMIX犬、男の子です。今日は将来の病気の予防のため去勢手術を行いました。去勢手術により会陰ヘルニア、前立腺肥大、睾丸(精巣)腫瘍などの病気の予防ができます。性格、行動面では攻撃性の低下、尿のマーキング等の抑制が期待できます。去勢手術は陰嚢内の精巣を摘出する手術です。陰嚢内の睾丸を左右2個摘出いたしますが、その中央を切開することにより傷口は一つで済みます。また、陰嚢は薄くデリケートな皮膚なので...
  • 歯磨きにはご用心
    11歳10ヶ月のミニチュア・ダックスフンド、男の子です。歯磨き用の指サックを食べてしまったとのことです。歯磨き中ではなかったようで、いつ飲んでしまったかさえわかりません。症状も何一つありませんでした。今回は歯磨き中ではなかったかもしれませんが、実際は歯を磨いている最中に指から外れてしまって飲まれてしまうケースがあります。腸閉塞になることもありますのでこのタイプの歯磨きはおすすめしておりません。実際レン...
  • 絞扼による指の壊死
    2歳の錦華(花)鳥(キンカチョウ)、男の子です。指の1本が変色して赤黒くなっています。よく見ると細い繊維が巻き付いているようです。巻き付いて血行を阻害した状態(絞扼)です。血液は酸素、栄養、体温を運びますが、絞扼を受けた先の指にはそれらが来なくなり細胞が死んでしまいます。壊死と呼ばれます。これらの物が巻き付いていました。細い繊維です。カーテンなどの布だったり床敷の綿花だったり様々です。特に室内で放鳥してい...
  • 犬の去勢手術
    生後6ヶ月のMIX犬、男の子です。今日は将来の病気の予防のため去勢手術を行いました。去勢手術により会陰ヘルニア、前立腺肥大、睾丸(精巣)腫瘍などの病気の予防ができます。性格、行動面では攻撃性の低下、尿のマーキング等の抑制が期待できます。去勢手術は陰嚢内の精巣を摘出する手術です。陰嚢内の睾丸を左右2個摘出いたしますが、その中央を切開することにより傷口は一つで済みます。また、陰嚢は薄くデリケートな皮膚なので...
  • 猫の尿閉
    3歳4ヶ月のオス猫です。12時間前よりトイレでずっとふんばっていますが便もおしっこも出ないとのことでした。嘔吐もあったようです。猫はいきみにより嘔吐します。お腹の触診で硬く緊張した膀胱が触知できました。おしっこが出せない尿閉です。尿閉はほぼオスの病気と言って良いでしょう。オスはスプレー行動をするために尿道の出口が急に細くなっています。そこに何かが詰まることによっておしっこが出せなくなります。血液検査に...
  • 猫の歯肉の炎症性肉芽腫
    14歳3ヶ月のオス猫です。左上の歯肉に赤いデキモノが出来ているとのことでした。ガンが心配とのことでしたので直ちに部分切除をして病理検査を行いました。病理検査の結果、好中球主体の炎症像やそれに伴う肉芽組織の増生が認められるものでした。悪性腫瘍ではありません。歯肉の慢性炎症、いわゆる歯周病や口内環境の悪化に伴うもので口腔内のクリーニングや歯石の除去などが良いでしょう。お大事に。ファミリー動物病院...
  • 犬の会陰ヘルニア
    15歳5ヶ月のチワワ、男の子です。肛門の両側、特に左側臀部が大きく腫れています。会陰ヘルニアです。ヘルニアとは体の構造物が正常な場所から逸脱することです。今回は会陰部の壁が老化などのぜい弱によって、壁が破れてお腹の中の脂肪や腸がはみ出して腫れたように見えたのです。脱腸とも言われます。会陰ヘルニアの原因は良くはわかっていないのですが、去勢手術を受けていないオス犬に圧倒的に多いことがわかっています。放っ...
  • 犬の膀胱腫瘤
    10歳11ヶ月のトイ・プードル、女の子です。昨日尿に1回だけ少量の鮮血があったとのことでした。頻尿もなく元気食欲もあり一般状態は良好です。尿検査において潜血反応はありませんでした。尿に付着する血液は泌尿器系以外にも生殖器系からの出血も考えられるので超音波検査を行いました。結果、膀胱内に腫瘤病変が見付かりました。尿検査に潜血はなく、尿沈渣においても赤血球や腫瘍細胞は見付かりませんでしたが、常に尿中にこう...
  • 眼圧には注意
    15歳5ヶ月のヨークシャーテリア、女の子です。左目の涙が多いとのことでした。目やになどはありません。そもそも目がなぜ球形をしていて眼球と呼ばれているかというと、目の中は眼房水という液体で満たされており、絶えず作られ、余剰は排泄されて一定の水圧で球形を維持しているのです。この圧を数値化したものが眼圧です。高すぎても低すぎてもだめです。今回は眼圧が上昇していました。こちらは健常な右目の超音波画像です。眼...
  • ハムスターの不正咬合
    1歳8ヶ月のジャンガリアンハムスター、男の子です。上の切歯が伸びすぎていて、これではうまく食事が取れません。根尖が閉じないため永久に伸び続けます。かたい食事を噛んで磨耗させることによって適切な長さを保っています。それが困難になったり、落下や網状のケージなど硬すぎるものを噛み続けたりするなどして歯の生える向きが損なわれるときれいなかみ合わせができなくなり(不正咬合)このような状態になってしまいます。巻い...

プロフィール

familyanimalhospital

ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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