診療日誌を時間が許す限りつけていこうと思います。
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たってはリアルタイムなものもありますが、開院以来我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

本日は5歳の女の子の
避妊手術についてです。
避妊手術に限らず手術をするには麻酔が必要となります。麻酔をするにあたって安全に行うために
ファミリー動物病院では様々な医療機器を備えております。

きちんと静脈を確保して点滴を行い、血圧の低下を防ぎます。

自動点滴器です。決まったスピード、圧、量で点滴してくれます。停電時には内蔵バッテリーで動いてくれます。

気管にチューブを入れて気道を確保します。

人工呼吸器です。呼吸が止まっても自動的に呼吸を補助してくれます。この機械も停電時には内蔵バッテリーで動いてくれる安全なものです。

食道内にマイクを入れます。これにより聴診器を使わなくても心音を聴診することができます。

食道内聴診器の本体です。ここから音が出ます。手術をしながら耳も傾けます。

いよいよ本格的な麻酔です。
ファミリー動物病院では人間の医療現場と同じ吸入麻酔というガス麻酔です。

舌にセンサーを付けます。これにより末梢血の酸素濃度や脈拍数を測り続けます。

後ろ脚に血圧のセンサーを付けます。これにより血圧が下がりすぎたら点滴量を変えたりすぐにできます。

心電図を付けます。不整脈、脈拍数をモニターします。

肛門に体温計を入れます。麻酔中は体温が下がります。当然手術台にはヒーターが入っています。

モニター本体です。気管チューブとの間に呼気センサーも付いているので呼気中の二酸化炭素量、麻酔量を測定しいち早く麻酔がかかりすぎていないかモニターしています。
いかがでしたでしょうか。一つの麻酔をするにあたりこれだけの安全性を追求しています。明日は
避妊手術の本編を紹介できたらと思います。