fc2ブログ

猫の胸腔内腫瘍


少し高齢ですが、ほぼ正常な猫の胸部レントゲン写真(右ラテラル)です。赤の矢印の部分が横隔膜ラインです。ここを境に胸部と腹部が隔てられています。


13歳9ヶ月のスコティッシュ・フォールド、女の子です。ここのところ、吐いていたようです。呼吸もやや荒かったです。赤い矢印に囲まれたところに白い影が見られます。青い矢印の所に白いラインが入り、普段見られない肺の辺縁が認められます。少量の胸水が溜まっているようです。レントゲン写真ではこれ以上の診断はできないので、鎮静化におけるCTスキャナー、超音波検査を受けていただきました。FNAの結果、残念ながら悪性腫瘍でした。この腫瘍の位置が食道も圧迫しているので食事を飲み込むのも大変なようです。


こちらは20歳6ヶ月のMIX猫、女の子です。食欲不振、やや呼吸が荒いようです。横隔膜ラインが消失し、胃の一部が胸部の方へはみ出しています。横隔膜ヘルニアです。以前(1枚目の写真)はありませんでしたので、後天的なようです。大きな外傷もないのに珍しいですね。大きな呼吸抑制がなければ年齢的にも外科を避けたい症例です。甲状腺亢進症も見つかりましたので、そちらの治療を優先すべきでしょう。お大事に。ファミリー動物病院

プロフィール

familyanimalhospital

ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

月別アーカイブ