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犬の僧帽弁閉鎖不全症


11歳3ヶ月のトイ・プードル、男の子です。当院でトリミングを受けて頂いておりましたので、心不全を早期に発見できておりました。心臓内の僧帽弁と呼ばれる血液逆流防止の弁がうまく閉じなくなる犬の後天性の心疾患で最も多いものです。根治には外科が必要ですが、残念ながら今現在簡単に受けられる手術ではありません。そこで、投薬により心臓の負担を減らす必要があります。


僧帽弁閉鎖不全症は進行性の病気です。その病態に合わせて薬の量や種類を増減する必要があります。上と下は同じ子の写真ですが、心臓のサイズが大きくなり、うっ血性心不全を起こしています。心臓が大きくなったため気管が押し上げられ、背骨と気管の距離(上の写真の赤いライン)が狭くなっています。また、上の写真の肺の漢字の部分が本来黒いのですが、下の写真では白くなっています。肺水腫と呼ばれる状態です。呼吸が荒くなったり、咳をしたり、失神を起こします。興奮や運動は控えるようにしましょう。お大事に。ファミリー動物病院

プロフィール

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ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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