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歳をとったのかな?


11歳7カ月のパグ、男の子です。黒パグなのですが、だいぶ白髪が目立ってきました。人間の歳で言うと還暦過ぎたあたりでしょうか。動物は言葉がしゃべれず、弱いというイメージからいつまでも子供のように扱ってしまいますが、実際は人よりも早く加齢していくので、なかなかその兆候を認識することが難しくなります。


今日は耳が遠くなってきたので心配で来られました。人では聴覚検査で、音が聞こえたらボタンを押すなどの検査ができますが、動物では無理です。しかし一緒に暮らしていると、例えば今までピンポンが鳴ったら吠えていたのに気がつかなくなって吠えなくなったなど、聴覚低下の兆候はわかるものです。まず、聴覚低下につながる病気ではないかの確認をいたします。耳鏡と呼ばれる外耳道を観察する道具で耳の中をみます。


ファミリー動物病院ではカメラ付きの耳鏡なので、モニターで確認しながら行うことができます。両耳とも特に病的な状態ではありません。聴覚低下は加齢の兆候の一つです。耳が遠くなったからといって大声で声をかけないでやってください。叱られていると感じてしまうからです。散歩中に車などの危険物を音でとらえられなくなりますから注意してあげましょう。


スリット鏡という道具で目の状態を診察います。角膜から水晶体の状態をみます。


水晶体の白濁が始まっています。白内障です。これも加齢の兆候の一つに含まれます。角膜の茶色の色素沈着は鼻のしわが深い犬種なので、慢性的に皮膚が角膜に接触して起こった色素性角膜炎と呼ばれるものです。





後ろ足も少しふらつくようです。赤い丸の部分が股関節ですが、右の写真の正常な子の股関節に比べてはまりが甘いです。股関節形成不全のようです。各関節も加齢とともに変形性関節炎を起こすこともあります。加齢の兆候が出るには個人差があります。人でも80歳になっても元気にスポーツをする人もいれば60歳でも老け込む人もいます。犬や猫でも同じです。若い時にできたことも加齢とともにできなくなることもあるので、上手に飼い主さんがサポートしてあげ、豊かに長生きしてください。ファミリー動物病院

プロフィール

familyanimalhospital

ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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