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手術、順調に終わっています

新しい日誌の試みです。手術で入院になったときに、お子さんが無事手術が終わったか、また、手術内容はなど知りたい情報を日誌だと言葉だけでなく画像で伝えることができます。


5カ月のトイプードルの女の子です。体重も2kgに満たないです。


術前検査で問題なかったので手術開始です。まず皮膚を切開したところです。


次に皮下織を剥離します。腹壁が見えてきます。腹壁に白線(矢印)がみえます。左右の腹直筋が結合組織で癒着したもので、すなわち血管に乏しいため、この線に沿って腹壁を切開すると出血が少なくてよいわけです。


白線に沿って切開いたしました。いよいよお腹の中にアプローチできます。今見えている赤い臓器は脾臓です。


まず左の卵巣をけん引し、PKシステムで動静脈をパウチします。


次に右の卵巣です。今度はパウチした後の写真です。


パウチしたところで切除し、子宮を体外へけん引しているところです。2本のひもみたいに見えているところが子宮です。犬は双角子宮と呼ばれ、左右に分かれています。もちろん子宮も付け根で切除し、摘出いたします。これで将来の卵巣、子宮の病気とは無縁となります。


縫合していきます。先ほどとは逆で、腹壁をまず閉じます。もちろん吸収糸で縫合するため、そのうち溶けてなくなります。


皮下織を縫合したところです。


最後に皮膚を埋没縫合して終わりです。この縫合の仕方は糸が外側に出ないため、ある程度動物がなめても平気です。エリザベスカラーや包帯、塗り薬が必要ありません。もちろん中にはなめ壊してしまう子もいますが、皮膚だけなのでお腹が開いてしまうことはなく、きちんとフォローいたします。


あれ、耳の中に毛がいっぱい生えていますね。トイプードルは定期的に耳の毛を抜かなくてはならない犬種です。通気が悪くなり外耳炎をおこしやすくなります。


麻酔で寝ている間にきれいに抜いておきましょう。耳の穴がよく見えるようになりました。


抜いた毛です。左の耳の毛が汚れていますので少し外耳炎をおこしかけているかもしれません。


爪も伸びていますね。


爪を切って終わりです。お疲れ様でした。明日帰れるからね。(つづき)ファミリー動物病院

プロフィール

familyanimalhospital

ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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