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局所麻酔でどこまでやれる?

治療する際、それは外科にしても恐らく内科にしても動物に痛みを与えることはストレスや、痛みから逃れようとする行動が治療の妨げになることがあります。そこで麻酔となるわけですが、麻酔には全身麻酔局所麻酔があります。全身麻酔にはいくつかのリスクファクターがあり、もちろん必要な時も多くよく使いますが、局所麻酔で行える時は極力それを選択するように致します。


10日前に来た子です。その時に皮膚腫瘍をいくつか切除いたしましたが、右目の下まぶたに大きな腫瘍があります。


以前からあったのですが、通常目の近くの手術は誤って目を傷つけたくはないので全身麻酔を使用します。しかしこの子は全身麻酔のリスクが高い状況が続いておりました。前回皮膚の腫瘍を局所麻酔で切除したときに、本日点眼局所麻酔で切除を行う予約をいたしました。やはりそのまま腫瘍を残しておくと、さらに大きくなり、眼球表面の状態を悪くすると思われたからです。


点眼局所麻酔を施し、デマル式挟瞼器で切開部位を固定します。この手術器具は出血を圧迫で少なくし、眼球を器具自体が楯のように守ってくれますので、多少動物が動いても安全に手術が行えるようにしてくれます。


腫瘍を切除し、吸収する糸をかけたところです。点眼局所麻酔がよく効いています。北川も視力回復のレーシック手術の時に使用されましたが、まぶたも感覚がなくなるぐらいになります。


順調に手術が完了しました。美人さんに戻りましたね。


摘出した腫瘍です。割と大きかったですね。来週検診になります。お大事に。(つづき) ファミリー動物病院

プロフィール

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ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

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