fc2ブログ

犬の膀胱結石摘出


10歳10ヶ月のスピッツ、女の子です。


3ヶ月ほど前に頻尿、血尿で来られました。腹部レントゲン写真で膀胱内にたくさんの石が見つかりました。膀胱結石です。排尿中にも石が出てきたので結石分析をかけることができました。結果、ストルバイト尿石だったので結石融解食で治療を行いました。


結石融解食でずい分と石はなくなりましたが、2個大きいのが残ってしまいました。大きすぎてもっと解けるのに時間がかかるのか、融解食では溶けないタイプの石が残ったのかでしょうね。これ以上融解食を与える意味は無いので手術を行いました。


超音波検査です。緑の円が膀胱で、尿という液体がたまっているところは黒く描写されています。その中でひときわ白く描写(赤い円)されているのが、膀胱結石です。石のせいで超音波が閉ざされるため、その先の像は黒く欠損(青い四角内)します。黒く像が欠損しているから石だといえるわけです。


麻酔がかかった所で、まず、尿道にカテーテルを設置します。


通常通り、正中腹部切開をしますと、膀胱へはすぐにアプローチできます。体表近くに位置しているからです。卵巣、子宮へのアプローチのほうがずっと難しいです。写真は膀胱が体の中に戻らないように支持糸をかけているところです。先ほど設置した尿道カテーテルから滅菌水を通して膀胱内を洗浄します。細かい石も洗い出します。



膀胱切開し、膀胱結石を摘出します。


摘出した膀胱結石です。1円玉の直径は実を言うと、2cmあります。大きいですね。


切開した膀胱を縫合します。ここで大事な作業があります。カテーテルから滅菌水を入れて膀胱をふくらませるのです。これいにより、漏れがないかを確認します。


歯石が付着して、口臭がありますね。


せっかくの全身麻酔ですから、きれいにしておきました。体にあった大きな脂肪腫も一緒に切除しておきました。明日退院になります。お待ちしております。ファミリー動物病院

プロフィール

familyanimalhospital

ファミリー動物病院(調布市)の診療日誌を時間が許す範囲でつけていこうと思います。https://www.familyah-sengawa.com/
これは日々当院に来院される患者さまにその設備などをお披露目する機会がなかなかないので症例を報告しながら見ていただけたらと思います。
症例報告に当たっては我々がどのような病気と日々奮闘してきたかもご覧いただき、参考にしていただけたらと思います。
症例報告なのでやや生々しい画像も含まれることがありますので見るに当たっては自己責任にてお願いします。

月別アーカイブ